侍大将の胸毛
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1972/06/30
- メディア: 単行本
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渡辺勘兵衛の物語。
豪傑で里のものに慕われ録・女とも何不自由なく暮らしていたが、藤堂家に士官したことでとある人妻に出会う。
実は両想いであったが結ばれずに終わる。
女はすべて市弥と同じ名前で呼ぶくらい道具扱いしてるくせに、変なところで律儀であるのはそれが彼なりの哲学の一環であるのか、奥手なだけだったのか。
不思議とどの主人とも縁が薄かった。主人だけでなくおなごとも縁が薄かった。
主人も女も根っこは一緒なんだろうと思った。己の美学を譲れないんですねたぶん。